ゲームをやるのも仕事のうち--企業が注目するゲームのチームビルディング効果

http://japan.cnet.com/special/story/0,2000056049,20398551,00.htm

これは、米国企業の話である。この記事の中で、Grinnell氏は、『従業員にゲームをプレイさせるために給料を支払うことで会社が得る利益は何かと聞かれて、それは「連帯感」に関することだと答えている。「われわれは、こうしたゲームをやりながら涙が出るほど笑う。同じことは会社の食事会や、また会社の行事の中でもできるが、それでは本当のストレス発散にならない。時にはストレスを発散するどころか、さらにストレスがたまることもある」』と語っている。

仕事でのチームには多かれ少なかれ指揮系統があり、上下関係の中で仕事を進める。当然、この関係の中にはストレスが生まれ、仕事を遂行する上での阻害要因にもなりかねない。

『O’Dwyer氏にとって、夜にチームが集まってビデオゲームを行うことの利点は明白だ。それは団結力を高める素晴らしい方法だ。「最高経営責任者(CEO)も参加した。そして、彼自身、こんなにも多くの人々がゲームをプレイしているのを見るのは素晴らしいことだと考えるようになった。実際、一緒に過ごす時間が多くなるほど、少しずつ障壁が取り除かれていく」(O’Dwyer氏)』

興味深いのは『実際、一緒に過ごす時間が多くなるほど、少しずつ障壁が取り除かれていく』の部分だ。チームとして連帯感と団結力を持って仕事を遂行するには、メンバーが集まって仕事をすることを当然のことと考えているように思われる。そして、そこで発生するストレスを解消する手立として、オフィスでゲームをしているわけだ。

また、複数の人間がチームで仕事に取組まないといけないような仕事の場合、従業員個々人がバラバラの場所で仕事をしていたのでは、強い「連帯感」なり、「団結力」で仕事を遂行していくことは無理ということを、暗に語っているようにも取れた。

ただ、個々人のアイディアが成果物となる仕事とか、入力と出力が明確で作業内容がマニュアル化されているような仕事であれば、オフィスで集まって仕事をするよりも、個々人が別々の場所で仕事をする方が効率が良いとは思うし、仕事をする人のストレスも少ないのではないかとは思う。